既に2月ですが’23年の出来事を振り返り、’24年の抱負じみた物を書いてみます。

毎月、日本習字学会の競書を日本に提出し、特に良く出来た作品は機関誌上に写真が載ります。’23年、和蘭みずくき会からは2人が選ばれました。

リチさんは台湾人なので漢字には慣れているけれど、仮名はみずくき会で学び始めた・・・はず。シルビアさんは漢字も仮名も書道を始めるまで書いたことが無いはずです。二人とも立派に仕上げています。

’22年はエミルさんが、やはり仮名で写真が乗りました。全員「仮名」で選ばれている事を私の師匠が喜んでいました(彼女の専門は仮名(笑))

4月から水曜日の朝のクラスを始めました。

入会予定のお2人がお友達を誘って下さり、更にお1人ご連絡いただき4人で始まりました。全員同時にスタートは、みずくき会を始めた当初以来初。皆同じ手本で進んで行くので良い意味で刺激がありますね。残念ながらお一人体調の問題で退会。体調トラブルで続けられないのは、とても残念です。

他のクラスからお1人移動し、水曜日クラスは現在も4人。皆さんの研究熱心さに私の方が励まされています。

9月から更に3人の方が入会、中には日本人で書道経験豊富な方がお1人。日本で仮名習字を再開した所だそうです。古筆を学んでらっしゃるのが良くわかります。日本習字学会の俳句競書は字が大きいので、戸惑いはありそうですが流石な字を書かれます。何より日本語で話せるのが非常に嬉しい♪♪♪

他のお2人は初心者ですがメキメキ上達中。少しずつ筆を持つ手が馴染んでゆくのを見るのは何時も嬉しいです。

恒例の日本雑貨店Batsuでのワークショップの他に、初めて遠方からの依頼で出張ワークショップをしました。

依頼を頂いたのはスポーツ用品ブランドのアシックス。社員の意識向上を意図としたリクリエーションがあり、日本が本社なので「日本文化を感じる物を」という事での依頼でした。

綺麗で開けたミーティングルームにて、1時間半、各自のお名前と「心」という字を習いました。

20代~30代くらいの若い方々20人。一筆一筆の指導は退屈では?と心配でしたが、二人ずつ並んだ席で、少しおしゃべりをしながらも、真剣に向き合う姿。年齢も性別も国籍も関係なく打ち込める書道は共通語だなと改めて思いました。仕上げ作品を一緒に選び「みずくき」の落款を押すと、皆さんとても良い笑顔で帰っていかれました。

私の拙い英語での指導を朗らかに聞きながら、皆さん大変協力して下さり、お陰様でワークショップは成功だったと思います。

書作品は、お子さんに日本名を付けてらっしゃるご夫婦から、子ども部屋に飾る書の依頼を頂きました。

デザインの打ち合わせをメールでやり取りし、禅円の中にお名前の漢字、下にアルファベット、脇に生年月日を入れました。禅円を真面目に書いたのは初めて。良い勉強になりました。お部屋に飾られた字と、抱っこされたお子さんの素敵な写真を送ってくださり、とても嬉しかったです♪(ここには載せませんが(笑))

刺青の字の依頼を頂きました。長く日本の刺青を探して居て、漸く念願が叶ったので字もネットのフリー素材ではなく・・・という依頼でした。短時間でどこまで出来るか、私自身の経験の為にもお引き受けしたのですが、結局かなり時間を掛けてしまった(笑)。「人様の體に刻まれる字」と思ったら、とても簡単に書いた物では渡せなかった。なので、今後も「時短」では引き受けない事にしました。

毎年2月に東京都美術館で開催される書初中央展に参加します。郵送状況を考慮して大抵1月上旬には作品を仕上げて発送します。

金曜日の昼のクラス
金曜日の夜のクラス

和蘭みずくき会で初めて書初め展に参加した時は、3人の出典で全員楷書の4文字だったけれど、今年は10人が出展。楷、行、草書で4文字も5文字もある。選ぶ字もそれぞれの個性が見えるし、仕上がりも違います。書初め展は通常の競書よりも少し自由に「楽しむ」のが目的なので勢いよく「カッコいい字」を書いています。

水曜日クラスの様子

今回は大きな字でのびのびと書けた人が多い様に思います。

競争をするのがメインでは無いけれど、何か賞を得られると良いな・・・

火曜日クラスの皆と

日本習字学会のレベル単位は2つあり、最初は「級」次に「段」。毎月競書作品を日本に送り「級」が上がって行きます。10級から始まり1級が最高位。その後は年2回の昇段試験を受け「段」位を上げて行きます。段位は初段(1段)から始まり9段が最高位。

和蘭みずくき会に長く在籍の方々は昇段試験を受験中。現在は3月の昇段試験の真っ最中で3段受験者が最高段位。毎月の競書と並行の勉強なので忙しいのですが、実力を試すチャンスで皆さん真剣です。試験が始まると、忙しさに切羽詰る事がありますが、お互いに励まし励まされ進んで行ける。「同僚の居る事」の有難みだと思います。私も当時は同じ思いでした。今でも「同僚」の方々と連絡を取り合っています。試験はもう少しで締め切り。。。受かりますように!!

2024年は和蘭みずくき会が始まって10年目の年です。

中々用意が出来ていないのですが、何かお祝いをしたいと考えています。

3月にはEmmenのFacetというカルチャーセンター(?)で行われる漫画メインのイベントで書道の紹介を依頼されているので、今準備をしています。安過ぎず、気取り過ぎず、良い塩梅で書道を紹介出来ると良いと思います。

4月には日本雑貨店Batsuでのワークショップも予定しています。今回は春に因んだ字にしようと、幸子さんと相談しているところです。

その他にも、いくつか書作品の依頼があるので、古筆の鍛錬をしつつ、自分の字に対しても、もう少し切り込んで行こうと思います。

希望者が居たら、もう一クラス開こうかな・・・と考えていますが、それはゆっくりで良いかな・・・

こんな感じで相変わらずのんびりと

2024年も皆と一緒に成長しながら楽しく過ごして行きたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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