フローニンゲンの日本雑貨店Batusにて、13回目の書道ワークショップ。

寒くも暑くもなく、心地よい秋晴れの日曜。今回も満席での書道ワークショップ(日本雑貨店Batsuにて) になりました。ご参加頂き有難うございました♪

幸子さんと書道ワークショップを始めた頃は参加者を探すのが大変でしたが、今では有難い事に宣伝前に予約が埋まるそうです。

日頃の幸子さんの書道精進と、お客様との信頼関係の賜物。本当に有難く、嬉しい限りです♪

ワークショップ参加が2回目、3回目の方や、日本人の方も♪最近オランダに越してこられたTさんは、かなりの書道経験者。なので「書道の」と言うより「オランダでのワークショップ」に参加してみたかったのだそうです。周りの方とおしゃべりも盛り上がっていたし、楽しんでいただけた様で良かった♪良かった♪♪

真剣な眼差し

何時もの様に道具や姿勢など、私の拙いオランダ語での説明を、皆さん本当に真剣に聞いてくださる。毎度ながら背筋が伸び、氣持ちが引き締まります。

「時間内に出来るだけの情報を」と焦る気持ちを抑えつつ、一つ一つ楽しみながら。時には笑い声も聞こえる中で時間は過ぎて行きます。

墨の香り

3時間のワークショップでは墨を摺る時間が取れます。実は集中するのに大切な「墨摺りの時間」を実感してもらえるのは嬉しいです。

墨が摺られて良い香りを発して行くと、自然におしゃべりが無くなり静かになる。

素敵な時間です。

横画と縦角と・・・

大筆に墨を含ませて、横画と縦角、続いて点画の練習。

「見た情報を腕に伝える」のは思いの外難しい物です。筆が思ったように動かない事に苦戦しながらも、それぞれ個性的な線が紙の上に並んでゆく。

直ぐに出来てだんだん崩れてゆく人、最初は出来なくても徐々に上達する人。それぞれのタイミングで難関をクリアし、感覚を磨いてゆく作業。。。楽しくない訳がない(笑)

平仮名の名前

和蘭みずくき会では、最初に平仮名で名前を習います。日本では「外来語は片仮名」という基本ルールがあり、外国の人の名前は片仮名が使われる。でも最初の生徒さん達の意見「平仮名の方が素敵」のまま現在に至っています。私も漢字(メインの字)の横に並ぶのは片仮名より平仮名の方が良い氣がするし。片仮名も可愛いけど、どうも記号に見えてしまって(笑)

読めない文字でも、何度も書くうちに「その字」が「その人の名前」になって行く。

「気持ち」は本当に力を持っていると思う瞬間です。

「一心」を一心に

今回も「一心」を書きました。

画数の少ないシンプルな字ですが、十分に難しく、また意味深い。

上級者の均整の取れた形や力強い線は勿論美しいですが、初心者の拙くも真剣な線も本当に美しく、何時も選ぶのにとても苦労します。

それでも、かつて先生がして下さった様に、真剣に向き合って、それぞれの「良い作品」を選びます。

この時間が一番緊張し、また面白いです。

みずくきの判を押す

今回は線の練習に多く時間を取りましたので、作品添削は各自1度ずつ。

皆さん十分にくたびれた集中力をフル稼働して、一心に素敵な「一心」を仕上げました。

それぞれ、作品を見ながら、話ながら、一番の作品を決め、「みずくき」の判を押します。

「この日」という「二度とは来ない時間」の中での最高作品。

並んだ作品はどれも個性的で、誇らしく、美しい。

何より皆さんの笑顔が素敵でした。

皆さん、後片付けも綺麗にしてくださり、「有難うございます」と言うと「「一心」でしょう?」と返事が返ってきた。

幸子さんの周りは本当に素敵な方ばかりです。

改めまして、ご参加下さった方々、幸子さん、本当に有難うございました。

また、よろしくお願いいたします

次回は来年かな・・・?

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