9月15日はSlochterenという場所に在るFraeylemaborgというお城(かな?)の周りで開かれたアート市場に初参加しました。
昨年Nienoordのアート市場に出展した際、Fraeylemaborgアート市場運営の方から声をかけて貰いました。
Nienoordは二年以上は連続で出展出来ない仕組みなので、丁度良いタイミングです。
和歌を歌う
毎度の事ながら、何かしら思いついてしまうのです。
昨年のNienoordでは初めて「書いて歌う」に挑戦してみました。
今回は「和歌を仮名で書いて、それ自体に曲を付け歌にする。しかもオランダ語にも訳してみる」という無茶振りを自分にしました(笑)
花の色は移りにけりな・・・
百人一首からいくつか候補を出すも、切ない系の詩が多くて悩みつつ、結局 ”物のあわれ” を謳った(?)
花の色は移りにけりないたずらに、我身世に降るながめせしまに ~小野小町~
に、気付いたら成っていた。
ノートに書き出していたのは他の和歌だったのに、、、何故だ(笑)
早く書く練習
今までの書道デモンストレーションは「臨書」に重きを置いていた事もあり、書き上げるまでに時間が掛かかりました。今回は自運なので、破綻しない程度にスピードを重視し、リズミカルに書く鍛錬をしました。
「一つ書いて一曲歌う」を先ず実現!
そんな訳で今回は並べる作品は余り作らず、今まで受注した物の残りを作品例として並べました。
秋晴れの野外市場で
入口付近に私のテントの場所を貰いまして、初めての野外活動!
有難い事に当日は一日気持ちの良~い秋晴れ♪雨模様でのデモンストレーションは書も歌も難しい所です。
ま、自分で勝手にやってるんだけど(笑)
野外での揮毫もさながら、アンプラグド状態での歌とギターも心配だったのですが、幸いテントは背面が壁に成っていたので、作品を掛けることも歌う事も、それ程問題なく。
ほぼほぼ、旦那さんに設置をしてもらい「それらしく」完成!
日時が近づくと家事が出来なくなるのですが、それも受け入れてくれる、本当に有難い夫です。
アート市場の様子は・・・
Fraeylemaborgは古いお城(多分)で見事なお庭がある場所。建物の裏手に広がる庭では、記憶が正しければ200個位のテントが並んでいたと思います。私は説明するのに忙しくて全く見て回れなかったけど(笑)
「Nienoordはプロの芸術家の出店が多く、Fraeylemaborgはプロからアマチュアまで幅広く出店している様だ」と友人たちが教えてくれました。
私の隣のテントはバリバリのプロ鞄作家さん、ファンキーな作品にファンが多いようでした。とても気さくで面白い女性でした。
他は油絵、焼き物、ジュエリーなどなど・・・色々な作家さん達。
皆さんお互いに知り合いの様でしたが、新入りの私にも気さくに挨拶をしてくれました。
Showtime!
オランダの人には「なんだこれ?」状態の「書作品」なので、まずは作品の説明や書道の話などをしつつ、ショウタイムを伝えて「戻って来てね」と話つつ・・・
友人や生徒さんも見に来てくれました♪
さて、今回はデモンストレーションがメインだったので、いつもより練習し、今までで一番落ち着いて書けたように思います。

歌は、前日まで少しセンチメンタルな曲調で作っていました。詞とは合っていると思うけど、野外で、マイク無の生音で、人が通り過ぎるマーケットの中で・・・となると歌うイメージがわかず。
急遽「ん??これブルースか!」と、ブルース風の少し笑える感じにしました。(ま、苦笑いだったかもだけど(笑))

反応と反省点
書を書く瞬間も、見ている人の集中が感じられたし、歌っていても人が立ち止まって聞いてくれたので、Showとしては及第点でしょうか。
今後どの方向で動いていきたいのかが、更に見えた気がする挑戦に成りました♪
「書」に関しては「余りに簡単に見える」様に書いてしまうのも、少し問題かも知れず(笑)。
「書けるように成る」までの「時間」を思うと、レベルは違うけどピカソさんの逸話が頭をよぎります。
「さらっと一枚描いて」と頼まれた彼はさらっと何かを描いて「はい、100万ドル」と渡し、これを書くのに30秒しかかかってないのにと言われ「30年と30秒です」と答えたという。
私も35年以上やってるんですよね(笑)
字の注文依頼を受ける事が有るけれど、何時も「その辺り」を伝えるのがとても難しい。
私は100万ドルは請求できませんが、作品制作には相応の時間を掛けるし、日本ならプロに任せられる「裏打ち」(和紙を一度水に濡らして他の和紙と糊で張り合わせて補強し皺の無い状態にする)の失敗に備え多めに作品を作るので、かなりな時間を要するのです。
「書」なんて特に一発勝負なので「サラサラ」っと書いている様にみえますしね(笑)
その辺も含めて伝えて行ける様にしたいな・・・と改めて気を引き締めました。
書に興味を持って理解してもらえる人が増えれば、また繋がっていきますからね。
来年は少し本格的に歌と書のshowをどこかでやってみようかな・・・と密かに思っている私なのでした
お越しくださった皆様
偶然見て下さった方々
有難うございました♪
またどこかでお会い出来るを願っています♪