先日「キングの誕生日祝い」が大成功したEmmen、そこにあるFacetという文化センターで漫画テーマのイベント~Manga Genesis2024 vol.1~に書道で参加ました。

3月の事なので大分時間が経ちましたが、面白い試みをしたので書いてみます。

イベント責任者の方から「入場者の名前の書を作れる人を探して居る」と連絡がありました。

書を広められる機会には出来るだけ参加したいのですが、「それ」は私には合わない書のプレゼン方法。

迷いましたが、責任者の方がとても丁寧な対応だったので、初回の今回だけでも参加出来たらと思い、お引き受けしました。

即席では無く、予めいくつかの「言葉」を用意し入場者に選んでいただく事を提案。

漫画に因んだ字が良いかな・・・と思いましたが、責任者の方は「普通に良い言葉」をご所望。

これでも私の書作品を購入して下さる方がいらっしゃるので、イベント入場者に「私の書」を無料でお渡しするのは「しっくり」来ない。

悩んだ末「古筆の臨書をして臨書だと書いて渡す」事に。

それなら「書道の練習法」を伝える事も出来るし、そもそも販売できない代物です。

本来臨書は経典や詩の一片を書くのが普通なので、意味が通じる短い言葉を探すのは難しく(笑)

字体辞典から空海さんと虞世南さんの字を選び

「愛」

「継続」

「創造」

の3枚の手本を作り、当日まではひたすら練習。

動物園で有名なEmmen。街の中へ行ったのは初めてでした。

中央広場なのかな、図書館なども併設している文化センターFacetの2階に広がったManga genesis 2024.

着ぐるみのピカチュー、呪術廻戦、鬼滅の刃(くらいしか知らない)「萌え系?」のコスプレをした、ピンクや水色など色とりどりの髪の人が歩き回る中、タピオカドリンクとスターウォーズのロボット達の間に書道の場所を頂きました(かなり面白い♪(笑))

今回も旦那さんに手伝ってもらいました。聞いていたよりテーブルが狭く屋根も無かったので、作品を少なく並べ、看板は後ろの壁に掛けてもらいました。何だかんだ何時も頼りになる旦那様です(ありがたや♪)

この所、「書のデモンストレーション」は何となく慣れて来たんですよ、何となくね(終いには歌う程に(笑))

しかし、古筆の臨書のデモンストレーションは・・・緊張したなあ。

最初の何枚かは手が震えてしまった(笑)

先ず、私自身の作品と古筆の臨書作品の違いを説明し、他の芸術と同じように「先人の良い作品を真似る事から書を習うのだ」と説明。

3つの中から字を選んでもらい書きます。

私は余り早書きでは無いし、緊張も加わり仕上がるまでに時間が掛かります。でも、皆さん驚く位辛抱強く待ってくださいました。

小さなお子さんより10代位の若い人が多く、意外にも書道に興味を持ってくれる人が多くて嬉しい驚きだった。

一番人気は「愛」(一人で2回「愛」を所望した人も)、次は「創造」。「継続」は一番難しかったので人気がなくて助かった(笑)

4時間のイベントの間、ずっと、ずっと、ずーーーーーーーーーっと書いていました(タピオカは飲み損ない、何も見れず、写真も撮れず(笑))

責任者の方も「お客さんが「書」を嬉しそうに持ち帰っていた」と喜んでくださり、一安心。

これが最初で最後の出会いであったとしても、「書」を大事にして頂いても、捨てられても、この空間で「書道」を共有できたことが最大の収穫で、有難い事だと思いました。

書道に興味を持つ人がもっと増えたらいいなあ・・・

改めましてfacet Emmenの方々,イベント参加の方々、ご来場の方々、

有難うございました

またお会いしましょう♪

error: Content is protected !!